毎年恒例、1月9日から16日の7日間は、津市一身田町(津市いしんでんちょう)の地元で有名な「お七夜」が行われます。
寺内町界隈には露店が並び、普段よりもにぎやかで人通りも多いです。
「お七夜」さんとは?
2017年に【国宝】と指定された高田本山専修寺は、親鸞聖人の御教えである浄土真宗のなかの真宗高田派の寺院です。
高田本山専修寺は、三重県津市一身田町にあります。
親鸞聖人のご命日は、新暦では1月16日にあたります。そこで1月の16日までの七昼夜にわたって感謝の気持ちをもって偲び、歓び、報謝させていただく仏事、「報恩講」(ほうおんこう)を「お七夜」さんと呼び、地元の方から慕われてきました。
いつもは厳かでひっそりした専修寺の周辺も、この期間だけは露店などが立ち並びお祭り気分に浸れます。
「お七夜」ときくと夜も露店が開いていそうですが、残念ながら露店は夕方までで閉まってしまうので、夜はひっそりとして人影もありません。
一般の人はその期間でしかいただけないお食事「お非時」を、本日お昼に高田本山境内にある食堂に出向きいただきました。
高田本山のお非時。シンプルなのですが身体に沁みる美味しさなのです。
白米の水加減が丁度良く、甘くて本当に美味しいです。
木綿豆腐、大根、ワカメ、ネギなどの具だくさんの赤みそのお味噌汁。
昔懐かしい沢庵とほどよい甘さの金時豆。
極めつけが、すこし甘めの出汁をたっぷりと吸った大きながんもどき。口の中に入れた汁気たっぷりのがんもどきがとても贅沢に感じられます。
用度講という食堂で、受付で650円を先払いします。(去年は500円でしたが・・)食券札をもらいます。
促された席につくなり、ボランティアの方たちがあらかじめ用意してあるお盆をどんどん目の前に配っていきます。
今年は待たずにすぐ頂くことができました。12時前に伺ったのが良かったのかもしれません。
国宝と指定され、建立より約350年を経ている御影堂(みえいどう)を参拝して帰りました。
宗祖親鸞聖人の木像が安置された御影堂の中は、豪華絢爛、まさに極楽浄土のようでした。